酸素マスクを初めて使った日
私には3歳の一人息子がいます。
これは、忘れもしない約3年前の“あの日”のお話。
息子がこの世界に“誕生した日”のお話。
私が彼を出産した年はコロナ渦真っ最中だった事もあり、里帰り出産を諦めざるを得ず、遠い町で出産することになりました。
もちろん立ち合い出産も許されておらず
「初めてのお産を全部一人で乗り切れるのだろうか・・」とだいぶ弱気になっていました。
陣痛中は痛みを和らげる為に行うと良いと言われている呼吸法を試していましたが、陣痛の間隔が短くなればなる程あまりの痛さに呼吸する事を忘れてしまい、無意識に息を止めてしまっていました
皆さんもお腹が痛い時、無意識に息を止めませんか?(笑)
一晩中続いていた陣痛で寝不足だった事と永遠に続く痛さに意識が朦朧としかけた時にアラーム音が鳴り、先生と助産師さん達が慌て始め
酸素マスクを付けられました。
「赤ちゃんの心拍数が下がってしまったから酸素マスクをつけるね!赤ちゃんの為にも上手に呼吸してね!」と助産師さん。
痛さのあまりに息を何度も止めてしまった事により息子に十分な酸素が届いておらず、少し危険な状態だったようです
酸素マスクをつけてもらった瞬間、息のしやすさを感じ落ち着くことが出来、朦朧とした意識も戻っていました。
初めて会った見ず知らずの助産師さんの手を握りながらの出産となり、生まれた時は今までに感じたことのない感動と不思議な気持ちでいっぱいでハイになってしまい、その助産師さんと熱い抱擁をするという・・・(笑)
あの時に酸素マスクをするという決断をしてもらったおかげでその後のお産がスムーズに進んだことやたくさん励まし、助けてくれた先生・助産師さんに感謝いっぱいです
そして、暑い夏の日も寒い冬の日も激しく雨が降る日にも休むことなく患者さんの為に医療用酸素を供給してくれている方々にも感謝いっぱいです
私のお産に関わって下さった全ての方達のお陰で私は今日も息子と幸せな日々を過ごしてます。
本社:管理部:👩